飛べても飛べなくても豚は豚
今日、『ブラッドラッド』の10話を見ていたら
話数の後ろに「最終話」と付いていたので、えらくビックリしました。
思わずカレンダーを見たら、もう9月も中頃にさしかかろうとしている。
つまりは夏アニメもいい感じにまとめに入って来ているわけです。
いやー、たまげたね。
なんてったってこのブログは8/14で時間が止まっている。
ええ、こちらとしてはまだ8月気分ですよ。
なんですか、もうすぐにでも10月がやって来ようとしているわけですか。
♪こーよーみーのー上ではー ディッセンバー
と、リアルに歌い出す時期ももうすぐ先というわけですか。
……早いです。
10月とか、もうちょっとゆっくりされてから
いらっしゃってもいいと思いますけどね。
こちとら心の準備なんてできてないです。
プールに入るときは、まずは心臓に遠いところから水を浴び、
水温に慣れてから入水しなさいって言われますが、
わたしはまだ準備体操しよっかなーって段階。
準備体操してから、ひーひー言いながらシャワーを浴びて、
「バディー!オー!」とかやってから、やっとこさ入水なんですよ。
だからまだ早い。もうちょっとゆっくりしてくんねーかな、10月。
そんな感じで、サボってばかりで呑気な”怠惰の豚”と呼ばれるわたしに対し、
真紅の飛行艇に乗り、”空を自由に駆ける豚”が『紅の豚』のポルコ・ロッソです。
宮崎駿監督が長編アニメ映画から引退するとのことで、
先週の金曜ロードショーでの放映作品が急遽『紅の豚』に変更になりました。
結局、観ることはできなかったのですが、監督は”豚”と”飛行機”が好きなイメージがあったので、
引退会見後の作品に『紅の豚』をチョイスしたのは良かったなぁと個人的に思いました。
(本当はチョイスの理由なんてとくにないのかもしれないんですけど…)
今でもおそらく一番好きなジブリ作品です。
セリフを覚えるくらいに何度も見返し、一人もののけ姫ごっことかよくしたものです。
さすがにこの歳でやるのは辛いものがあると思うので、
セリフに被せてマネする…くらい……に……留め……あ、これあんまり言わないほうがいいやつだ。
やはり子供の頃は、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』など、
ファンタジー性の強いものを特に好んでいた印象があります。
それに対して、『紅の豚』は大人になって好きになった作品です。
前述した作品のように、あっと驚く魔法的なものや、圧倒的な華やかさはないですが、
何故こんなにも魅了されるのか……
わたし的には、何よりも主人公・ポルコ(CV:森山周一郎)のかっこよさだと思います。
1992年に公開した『紅の豚』。
メインキャッチコピー(糸井重里氏考案)は、
「カッコイイとは、こういうことさ。」です。
もうかっこいい!
なんかよくわからんが、もうかっこいいわコレ!!
キャッチコピーに「カッコイイ」って入ってるから、もうカッコイイ以外ないと思うし!!
間違いないし!!
彼のかっこよさについては、ここで語らずとも
作品を観たことがある方なら十分ご理解いただけるであろう。
決して書くのが面倒くさくなったわけではないよ、ええ違いますとも。
それと、作品内に完全悪がいないのもこの作品の魅力かなって思います。
ポルコのライバルと言えば、ドナルド・カーチスですが
”ライバル”とは言えど、”敵”ではありません。
カーチスのやることは無茶苦茶ですが、あのキャラクターからわかる通り憎めないんですよね。
軍の方々は置いておいて、カーチスや空賊など、ポルコに攻撃をしかける輩は結局”悪”ではなく、”いたずらっ子”みたいな認識。
だから、彼らのやりとりを観ていてほっこりできます。
「あー、もうまたやってるよ」みたいな。
近所の子供たちが、やんややんやと騒いでいる姿を
一歩引いて見ているおばちゃん的な気分です。
あと、ポルコとジーナの関係もいいですよね。
「結局どうなったんだー!?」って、視聴者をちょっとモヤモヤさせて終わる感じ
…上手いなって思います。
あの描写が余計に何度も見たくなる。「お前ら好き合ってるんだからよー(ツンツン」って。
風呂敷を広げすぎて、だいぶまとまりがなくなっていますが
『千と千尋~』や『ハウル~』は”夢を観ているように感じる”作品だとしたら、
『紅の豚』は、”思い出に浸っているように感じる”作品かな…と、この記事を書いていて思いました。
この前見たばかりだけど、また観てしまおう。
ポルコのサングラスのフレームがハート形になっているのが、かわいくって好きです。
追伸:
前の記事に★が付いてました、ありがとうございますm(_ _)m