【C84】「生きねば。」――そのとき、わたしは心からそう思った。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
お盆休みの方は休暇を存分に楽しんでいらっしゃることでしょう。
ろくにお盆休みも取れないわたくしは、
無理矢理とも言えるような荒業で12日(月)13日(火)と
休みをもらったわけですが、実家へ帰るわけでもなく、
避暑地に赴き心地よい夏休みを過ごすわけでもなく
わざわざ灼熱地獄へと足を運んだのでありました。
先週・先々週あたりは突然の雷雨等が頻繁に起きていたので、
念入りに天気予報をチェックしていたのですが…
もうね、どの局のお天気お姉さんも
「今週末は今年1番の猛暑になるでしょう!」ってね、
満面の笑みで言うんだよね。
こんなにお天気お姉さんを憎いと思ったことが
これまでにあっただろうか、いやあるはずがない。
コミケが開催される3日間は、どこも暑いみたいですが
お天気お姉さん曰く、とくに1日目がヤバい……と。
幸い1日目についてはとくに買うものはないので
開場1時間半前くらいに国際展示場駅へ着くように行きまして
待機も1~2時間といった感じでそこまで辛くはなかったです。
……が、
中に入ってから、頼まれものを買おうとシャッターサークルに並んだときに
睡眠不足と待機列疲れとゴールの見えないサークル列を見てか、
「なんか…(体調が)やばい気がする」と目の前が真っ白になりかけて
「あ…これが、手持ちポケモンがすべて瀕死になったトレーナーの感覚なのかな」とか
意味のわからないことを考え…ていたときはまだ良かったのですが、
そのうちに何も考えられなくなってしまったので、大人しく列を抜けました。
そこから1時間くらい屋内で休んで、自分のものをちょこちょこっと買って帰宅。
(体調が落ち着いてからシャッターリベンジしたのですが、途中で完売通告を受けあえなく撃沈)
「急ぎで買うものないので、なにか手伝えることがあったら!」と
自分から言ったのに、こんなことになってしまって…本当に申し訳ない。
2日目は(ほぼ)始発参加。
前日から友人の家に泊めてもらい、4人で挑みました。
始発の次で国際展示場へ着き、待機列は5の7。
いや、これがまた暑い暑い……止めどなく流れる汗。
青空の下、響き渡る「スタッフー!(人が倒れました)」の声。
東の砂利駐車場は9:00を越えたあたりから一気に暑くなり、
そこから怒涛の熱中症ラッシュ。
5分おきくらいにスタッフを呼ぶオタクたちの声が響いて
もうね、なんだか怖かったです。
でもね、ここで負けてはいけない。
そのとき わたしの脳裏に浮かんだのは、
前の週に観た『風立ちぬ』のワンシーン…主人公が最後に「生きねば」と呟く場面でした。
『風立ちぬ』ね…正直、内容はさっぱりでした。
最後の夢のシーンで主人公が「生きねば」と言うんですけどね、もう全然わかんない。
「お、おう…」としか言えない。
終わった後、隣のカップルが「感動したね~」「泣いちゃった~」とか言ってるんですけど全然わかんない。
あれか、これはわたしが悪いのか。
わたしの心がついに鎖国でもはじめちゃったのか?
…と悶々としながら隣にいた友人を見たのですが、同じだった。わたしと。友人も呆然としていた。
友人に向けたわたしの一言目は「なんだか、淡々としていましたね」だった。
友人にもっといろいろ感動的なコメントとか言おうと思っていたのに、なんかコレが口から出てしまった。自分でもびっくり。
あ、違う。
『風立ちぬ』の話はまた今度。
で、そう!
「生きねば」
このセリフ、始発でビッグサイトまで来て、猛暑の中で延々と開場を待つ今の自分にぴったりだなって思った。
「(薄い本を買うために)生きねば」
これ。
死んでる暇なんてない。
2日目については、開場までの待機がキツかったくらいで
中に入ってからは特にアクシデントもなかったですね。
(1日目に比べて屋内の暑さと臭さがはんぱなかったですが)
3日目も(ほぼ)始発参加。
前々日に引き続き、友人宅からのスタートです。
時間的には2日目と変わらなかったのですが
平日だったからか、始発組も少ないように感じました。
実際、待機列は3の4だったので、
2日に比べたらかなり少なかったのでしょう。
並んだ場所も違って、砂利駐車場ではなく
上のアスファルトの駐車場でした。
「アスファルトだし、照り返しとかキツいかな」って思っていたのですが、
もうね、全然楽!ちょう楽!!びっくりした!!!
まず、座ってもお尻が痛くない!
砂埃も立たない!アスファルトも全然暑くない、むしろ暖かくて心地よいくらい!
なにこれ、最高!!アスファルト最高!!フォオオォオオオオ!!
マジ感謝ァ☆ アスファルトにちょう感謝ァ☆
……と調子に乗って(3日目が本命でテンションが上がっていたこともあり)
「今の我ならば、(チェックしたサークル)すべてを支配できるであろう」と、そこまで欲しいわけではなかったシャッターから並んだ結果、予想以上に時間を食って本命(アイマス関係)の新刊が4割方売り切れていて死んだ。
ちーたん(ダンロン)本については目の前で売り切れた…辛い。
目の前で売り切れる場に遭遇するって、結構辛いね…世知辛いね、お母さん……。
わたしが何を買ったかなんて情報は誰も得しないので
上げるのはやめておこうと思います。
いや~!
何はともあれ、とても充実した3日間でした!
昨日は今回の戦利品を眺めるための予備日として休みをとったのですが
3日目終了後には、友人たちとおつかれさま会を朝までしたので
1度も目覚めることなく、ナチュラルに夕方まで寝ていました。