生まれる次元を間違えた。

プリキュアになることは諦めました

“人生”という名のサバイバル

 

最近、体力がなさすぎて
このままでは“人生”という
サバイバルのなかで生き残れないのではないかと
危機感が芽生えてきたさいとうです。

 

学生時代は運動部に所属していたこともあって
10km、20kmは余裕で走れたのに、
今となっては100mはおろか、
10m走っただけで息が切れる。
とくにこの時期なんかは、
喉に若干の血のフレーバーが広がるもんね。

 

まあ、とにもかくにも体力がない。

 

昨年の11月ころに、
紅葉狩りも兼ねて初めて高尾山へ行ったんですよ。

 

おそらくどこかで書いたかと思うんですが、
わたしは、形から入るタイプなので
めっちゃ山ガールっぽい格好までして。

 

で、以前登った経験のある友人曰く、
「ハイキングに毛が生えたようなもの」らしいので
わたしのなかで超低ハードルに位置づけて行ったさ。

 

しかも、
「さいとうが体力ないのは知ってるから、
 しんどかったら途中で引き返せばいいじゃん?」って。
こいつは天使か、はたまた神か?と思ったね。

 

現に、犬の散歩中かのようなご老人や
大阪から来たかのようなハイカラなおばさん集団やら
「おまえ、何しに来たんだよ」ってレベルな
ヒールを履いた女性とかもいたから、
わたしのなかで「いけるやん!」メーター満タンだった。

 

……山の入口に差し掛かるまでは。

 

たぶん一番人が多い1号路(?)から登ろうとしたんだけど、
山に差し掛かる入口を見ておったまげた。
「あれ、こんな坂……なんかのアニメで見たことあるな」って。

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あれれ? これ、作画崩壊じゃね……?
大丈夫? 人、登れるの?
これ……人知に反していない?

 

そのとき、
正直、登る前から「もう帰りたい」とか思った。

 

若干の……とはいわず、
たいそうな不安を抱きながら
友人に手を引かれるわたし。

 

 

 

傾斜を登りはじめて20mくらいで
体力の限界を感じる。

 

「ちょ……ま、まって……
やばい、心臓が爆発しそう。
これ、死ぬ。
このままいったらわたしは死ぬ!
帰りましょう! 直ちに!」

 

友人「は? 何言ってんの?
せっかく来たんだから登るよ」

 

………鬼か。


いや、自分の根性のなさも大概だと思うんだけどね。
まだロープウェイ乗り場の入口とか、
麓の蕎麦屋とかまるまるっと見えてるし、
20mしか登っていないのに「帰る」とか言う奴が
一番の悪の根源だと思うんだけど。

 

――「さいとうが体力ないのは知ってるから、
 しんどかったら途中で引き返せばいいじゃん?」

あの、慈悲にあふれた言葉はなんだったのか……。

 

そんなこんなで、
小学生に抜かれながら、
犬の散歩中の人に抜かれながら、
ヒールを履いた女性に抜かれながら、
死にそうになりながら
登りきりました。

 

途中、休憩を挟むたびに
「ねぇ、さっき子供に抜かれたよ?
 体力なさすぎじゃない?」
……と、「なんで生きてるの?」ばりに
友人から冷たい言葉を浴びせられるわたし。

 

……鬼か。


そんな、人間不信&トラウマをこさえた高尾山。
もうしばらくは、登山は遠慮させていただきたい。

 

それから数ヶ月――。
自分の体力のなさも、
いよいよ自分で危機を感じるまでに衰退しました。

 

かの友人は、
「まずは運動ができるまでの体力をつけようね?」
と、一周回ってもう哀れみの言葉しか投げかけない。

 

何のプライドか
「絶対に運動はしない!」と
言い続けていたわたしだが、
やってみる気持ちが少し芽生えたのでした。

 

 

 

 


……でも、まだ寒いから
もう少し暖かくなってからにしよう。